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DIYでの人工芝のボコボコ対策

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「人工芝さえ敷けば草むしりも泥はねもゼロ、子どもが裸足で走り回れるフラットな芝生になるはず!」と胸を躍らせてDIYに挑戦したものの、いざ完成してみると表面が波打ち、凸凹だらけ…。

本記事では、そんなガッカリ状態を招く原因を掘り下げ、素人でもできる応急補修のコツからプロが実践する下地づくりの極意まで、写真付きで徹底解説します。読むだけでDIY成功率がグッと上がります。ぜひ参考に!

理事 中村 竜司さん
一般社団法人 
全国景観人工芝施工協会

理事中村 竜司さん

人工芝施工の技術者を養成・支援するために設立された協会の理事。加えて株式会社マイスターの代表として、エクステリア設計・施工など“綺麗で安全な庭”づくりに情熱を注ぐ。

堀 蒼さん
有限会社しばんちゅ
堀 蒼さん

人工芝の開発・販売・施工一筋36年の有限会社しばんちゅの若きエース。手をかけなくても庭を綺麗にキープする方法を提案することがやりがい。

DIY人工芝でよくあるボコボコトラブル事例

「え、ここ盛り上がってる…?」──寄せられたリアルな失敗談をチェックし、同じ轍を踏まないヒントを掴みましょう。

実例1:地面の凸凹がそのまま表面に出てきて気になる

DIYでボコボコになった人工芝

やり方を調べて自信満々で挑戦したけど、仕上がりがボコボコ。家族からも微妙な反応…。綺麗に仕上げるって、本当に難しいですね。

DIYって楽しいイメージがあったんですけど、人工芝って想像以上に重労働でした。特に地面を均す作業、あんなに大変だとは…。膝と腰が悲鳴をあげて、翌日動けませんでした。頑張って仕上げたけど、結局微妙な出来栄えで散々です。

実例2:施工ミスで一部が浮いてきた

DIYでつぎはぎが目立つ人工芝

とりあえず止めとけば大丈夫だろって思ってたら、ちょっとずつめくれてきて…。やっぱり考えが甘かったです。

止める場所が足りなかったのかな?少しずつめくれてきて気になってます。ちゃんと調べればよかったな…。

DIYで地面がボコボコになる原因

石や雑草が残っている

整地前に取り切れず残った小石や根は人工芝を下から押し上げ、沈下差を生んで表面を波打たせます。萌芽した雑草が芝を持ち上げる例も多く、わずかな残存物が後の修正コストを跳ね上げる原因に。

ふるい分けや根掘りで土壌を徹底クリーニングすることがフラット仕上げの大前提です。

地盤整備が不十分

締固め不足のサラサラ土壌は雨で沈降し、逆に固すぎる部分は沈まないためムラが発生。プロはプレートコンパクターで厚さ10cmごとに転圧し、含水率を整えて支持力を均一化します。

足踏み転圧では荷重が足りず、数か月後に波打ち始めるリスク大です。

DIY施工の限界:「固めたつもり」「平らに見えた」の落とし穴

目測で「真っ平ら」と思っても、レーザーを当てれば数センチの勾配や凹みが潜むもの。人力転圧+板均(いたなら)しでは土粒子が締まり切らず、時間が経つと内部が沈降して表面がボコボコに。

施工直後の見た目が良くても油断は禁物です。

防草シートを隙間なく敷いていない

重ね幅5cm以下・ピン留め間隔が疎だと砂や空気が入り込み局所的な膨らみを誘発。シート間の段差が人工芝を押し上げ、うねりとして顕在化します。

プロは10cm以上重ね、30cmピッチでU字ピンを打ちズレと浮きを徹底防止します。

プロが教える「DIYでの人工芝の下地の作り」

1. 地面をしっかり整地する

整地作業

表土をスキ取り、高さ基準を決めてスクリード板で均します。誤差1cm以内に抑えるのが美観の鍵。

凹部には山砂を足し、凸部は削って粒度をそろえ、フラットで排水しやすい面を作ります。

2. 地盤をしっかり転圧する

転圧作業

均した土をプレートコンパクターで三往復以上締固め、密度90%超を目安に。

適度な含水状態がベストで、端部は手動タンパーで叩き締めて沈み込みを防止。これで長期的な沈降を防げます。

3. 防草シートをピンと張って固定する

シートは目地方向をそろえ10cm以上重ね、U字ピンを30cm間隔で対角留め。たるみが残ると踏圧で浮くため、張力をかけて密着。

切り欠き部は専用テープで目止めし、ズレや段差をゼロにします。

4. 人工芝を丁寧に敷設・固定する

芝目をそろえて並べ、継ぎ目には接着テープ+ホットメルトで一体化。外周はL字ピンで30cmピッチ固定。

敷設後にブラッシングして充填砂をなじませれば、フラット感と耐久性が長持ちします。

もしも人工芝の庭がボコボコしてしまったら?

人工芝がわずかに波打っている程度なら、ゴムハンマーで叩き締めて表面を均し、継ぎ目テープやU字ピンで固定力を高めれば、30分ほどの簡単なDIY補修でフラットな踏み心地を取り戻せます。

しかし波打ちに加えて部分沈下が目立つ場合は、浮いた芝をめくって砕石や山砂を充填し、厚さ10cmごとにプレートコンパクターで再転圧する本格的な処置が必要となります。

面積が広い、あるいは機材がない場合は施工業者に部分補修を依頼したほうが時間とコストを抑えられることも少なくありません。

芝の下地自体が沈んだり浮いたりして全体が不陸になっている場合は、防草シートから人工芝まで一度すべて撤去し、排水計画を含めて基礎から敷き直すのが確実です。

放置すると水たまりや苔・雑草が発生し、芝の劣化やカビの温床になるため、早期に専門家へ相談することをおすすめします。

プロに敷きなおしを依頼すべき庭の状態とは?

DIYで人工芝を施工する際に、最もハードルが高いのが下地作りではないでしょうか?

結局のところはどの程度で良しとするかなのですが、下地は基本であり上物すべての土台です。ここをしっかりと抑えて平坦性のある下地ができると、その後の人工芝敷設でもしわや浮きもなく綺麗な仕上がりにつながります。また、将来的な張替の際にも若干の手直し程度で済みます。

下地作りは路盤工でもあります。路盤材の選定や最適含水比の見極めなど、本来高度な土木知識が求められるところです。

難しいかな、不安だなと感じたら迷わずプロに相談しましょう。

中村 竜司さん

全国景観人工芝施工協会
中村 竜司さん

監修Sponsored by 有限会社しばんちゅ
しばんちゅキャプチャ
人工芝一筋!
全国のご家庭に
長持ちするいい人工芝を届けたい

2005年から人工芝の開発・販売・施工を行い、施工件数は全国の加盟店で7,000件を超える。
オリジナルの芝は材料から厳選し、またUV・防炎・遮熱・伸縮抑制・静電気抑制・抗菌・防臭・防カビ・静電気抑制などの機能も備え、家族が楽しく過ごせる庭づくりにこだわっています。