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目次
人工芝は雨風や紫外線、人の重みなどで劣化していきます。しかし、選ぶ商品や設置方法、メンテナンスの仕方などによって、耐久性を高めることが可能です。
人工芝の専門家にアドバイスをいただきつつ、解説します。
人工芝施工の技術者を養成・支援するために設立された協会の理事。加えて株式会社マイスターの代表として、エクステリア設計・施工など“綺麗で安全な庭”づくりに情熱を注ぐ。
人工芝の開発・販売・施工一筋36年の有限会社しばんちゅの若きエース。手をかけなくても庭を綺麗にキープする方法を提案することがやりがい。
人工芝の耐用年数は、芝生が生えた表層部分と基礎部分とに分けられており、表層部分は10年、基礎部分は30年とされています。
耐用年数とは、法令で定められた「効果が持続する期間」であるため、実際の寿命とは異なります。
人工芝の寿命は、短いもので5〜7年、長いもので10年と言われています。
管理次第で数十年楽しめる天然芝と違い、人工物であるためどうしても劣化してしまいますが、手入れをしないと剥げる可能性がある天然芝に比べて、お手入れは少ないので一長一短。
紫外線テストや摩擦テストを何度も行って耐久性を試す「グレースケールテスト」をクリアした商品なら、耐久性が保証されているのでおすすめです。
しばんちゅで開発・販売している人工芝は耐久テスト、有害物質含有テストなど、数々の試験をクリアしています。耐久年数は10年でご案内していますが、先日15年経過したお客様の自宅に訪問したところ、とてもきれいに保ってくださっていたので、自社製品ながら「限界はいつなんだろう…」と思っています(笑)。
有限会社しばんちゅ
堀 蒼さん
人工芝の寿命は設置する環境や使用頻度によって大きく左右されます。以下のような要因に注意することで、より長く美しい状態を保つことができます。
紫外線は人工芝のパイルに含まれる樹脂を分解し、色褪せや硬化の原因になります。UVカット加工が施された製品を選ぶことで、この劣化を大きく軽減できます。
日常的に人が歩いたり、子どもが遊ぶ場所として使われる場合、パイルが寝やすくなり摩耗も進みます。高密度タイプやクッション性の高い芝を選ぶことで耐久性を高めることができます。
雨の多い地域や積雪地帯では、排水性や耐水性に優れた人工芝が求められます。通気性の悪い場所では湿気がこもり、芝の劣化が早まるため、通気性の良い基礎施工も重要なポイントです。
しっかりと整備された下地がないと、たわみ・水たまり・雑草の発生リスクが高くなります。正しい基礎施工が人工芝の寿命を大きく左右するのです。
ここではどんな人工芝を選べばよいかまとめています。
人工芝の素材は、主にナイロン・ポリプロピレン・ポリエチレンの3種類です。この中で耐久性に優れているのがポリプロピレンとポリエチレンです。
耐久性、耐水性、耐摩擦性に優れているので屋外の施工にピッタリ。
ナイロン製は非常に安価ですが、紫外線だけでなく水分にも弱いため、耐久性は5〜7年程度。現在はあまり使用されていませんが、ホームセンターやネットで見かけることもあるので、注意をしてください。
しばんちゅの人工芝はポリエチレンモノフィラメント(PE)を採用しています。モノフィラメントは、多数の遷移が集まって1本を構成しているのではなく、1本の糸が1本の繊維からできていることを指します。実は、釣り糸やストッキングに使用されているものです。
単一の糸なので、細菌が付着するリスクが低く、糸の表面が滑るため、より強く結べるので、手術の跡に傷を縫う糸にも使われています。
モノフィラメントを採用することで、細菌がつきにくく、より手触りもいい人工芝が実現できることから、採用に至りました。
このように、素材ひとつでも違いがでるのが人工芝です。
有限会社しばんちゅ
堀 蒼さん
人工芝は使用されている素材によって耐用年数が異なります。設置する場所や目的に合った材質を選ぶことが大切です。
| 素材 | 特徴 | 耐用年数の目安 |
|---|---|---|
| ナイロン(PA) | 安価で弾力性あり。ただしUVや水に弱く劣化が早い | 約5〜7年 |
| ポリプロピレン(PP) | 耐摩耗性は高いがやや硬め。屋外にも対応 | 約6〜9年 |
| ポリエチレン(PE) | 柔らかくUV耐性も高い。住宅庭園に最適 | 約8〜10年 |
しばんちゅ製品ではポリエチレンモノフィラメント(PE)を採用。紫外線や摩耗に強く、さらに衛生面にも配慮された安心設計です。長期的に安心して使用したい方におすすめの材質です。

芝の密度が高いと、芝同士が支えあって汚れの入り込みや芝の潰れを防いでくれます。また、芝のひとつひとつへの負荷が小さいため、長持ちする傾向があります。
パイルの形にも種類があり、ただまっすぐな「平型」の芝はすぐに寝てしまう・パイルが潰れやすいのが特徴です。
耐久性を重視するなら、「D型」や「W型」など立体的、かつ厚みがある人工芝を選ぶのがおすすめです。
画像はしばんちゅの「SターフO2」という製品ですが、パイルが密集して、多方向に広がっているので、クッション性が高いのが特徴です。このくらいしっかり目が詰まっているものを選びましょう。
屋外に設置する人工芝は、雨や風に晒される上、紫外線を浴び続けます。
さまざまなダメージを受けて変色したり脆くなったりするため、数年で貼り替えが必要なのです。
しかし商品によっては、抗菌・抗UVなど機能性に優れたタイプや、丈夫で水に強いタイプなどもあり、10年以上の耐久性が期待できます。
人工芝の通常のお手入れ方法は別のページでもご紹介していますが、ここではより長持ちさせるためのポイントをご紹介します。
倒れている方向に逆らって行うことで、新品のように人工芝の繊維を立たせることができます。
頻度は月に1回程度。ブラッシングしても芝目が直らないというときは、人工芝の替え時のタイミングです。
汚れをそのままにしておくと、人工芝が弱っていくので、家庭用中性洗剤とスポンジを使って汚れを拭き取っていきましょう。このとき強い酸やアルカリ性の成分が含まれていない洗剤を選んであげてください。硬いブラシも厳禁です。
日々から、人工芝の上に重いものを長期間置かない、車の走行は控えるなどのちょっとした配慮も長持ちさせるためのコツです。
また、半年に一度程度、施工した業者にメンテナンスを依頼すると、より一層長持ちします。
全国景観人工芝施工協会
中村 竜司さん

2005年から人工芝の開発・販売・施工を行い、施工件数は全国の加盟店で7,000件※を超える。
オリジナルの芝は材料から厳選し、またUV・防炎・遮熱・伸縮抑制・静電気抑制・抗菌・防臭・防カビ・静電気抑制などの機能も備え、家族が楽しく過ごせる庭づくりにこだわっています。