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人工芝をDIYで敷いたのに雨が降るたび水たまりが残り、泥はねで靴が汚れ、子どもも遊べない…。見た目は緑でも足元がぐちゃぐちゃでは庭が台無しです。
本記事では、水はけを妨げる傾斜不足・転圧不足・下地材選びの失敗を洗い出し、初心者でもできる応急処置からプロ並みの下地改良まで、写真付きで徹底解説します。
人工芝施工の技術者を養成・支援するために設立された協会の理事。加えて株式会社マイスターの代表として、エクステリア設計・施工など“綺麗で安全な庭”づくりに情熱を注ぐ。
人工芝の開発・販売・施工一筋36年の有限会社しばんちゅの若きエース。手をかけなくても庭を綺麗にキープする方法を提案することがやりがい。
完成直後はきれいでも、雨が降ると一気に不満が噴出。実際に寄せられた失敗談から、ありがちな落とし穴をチェックしましょう。
DIYで人工芝を敷いてみたんですが、見た目はキレイでも地面の整え方が甘かったせいか、雨が降るとあちこちに水たまりができてしまい、庭に出るのもおっくうに…。
ちゃんと平らにしたつもりなのに…とがっかり。
DIYで人工芝を敷いた当初は「やればできるじゃん!」なんて思ってたんです。ところが数週間後、大雨の日に変化が…。歩くと地面がブカブカする感じで芝もずれていくんです。
どう直したらいいかもわからず、なんでプロに頼まなかったのか後悔しかありません。
人工芝の下地は「見た目が水平」でも、排水勾配が1〜2%足りないだけで雨水が滞留します。DIYでは水準器やレーザーレベルを使わずに“勘”で均すケースが多く、家屋側がわずかに低いと外壁へ水が跳ねるリスクも。理想は庭の外周側に向かって1mあたり1〜2cmの高低差を取り、排水マスや側溝へ自然に誘導する流れを作ることです。
さらに、中央が高く周囲が低い「背骨勾配」や、テラス・花壇など障害物周りの微妙な段差も忘れがち。雨量が多い地域では暗渠パイプを埋設して地下排水を助ける方法も有効です。仕上げで転圧をかけると勾配がわずかに変わるため、整地→転圧→再測定をセットで行うのがプロの常識と言えます。
透水性が高い山砂や粒度調整砕石を用いず、粘土質の真砂土や路盤材を薄く敷いただけでは雨水の逃げ道が確保できません。特に雨が長時間続くと細粒分が膨潤して泥状になり、人工芝の裏張りに水分が滞留。乾燥・湿潤を繰り返すうちに下地が浮き沈みし、芝がヨレる原因となります。
プロは透水層(砕石5〜7cm)+締固め層(山砂3〜5cm)の二層構造を採用し、保水と排水のバランスを調整。DIYで材料をケチると層厚が不足し、水路が泥で目詰まりしてしまいます。粒度が均一な砕石を使い、細粒分は高圧洗浄で落としてから敷き込むと排水性が長持ちします。
黒土・粘土質土壌は保水力が高く、ひとたび飽和すると数日間水が引かないことも。逆に砂質土壌は乾きやすい半面、転圧不足だと沈下しやすく、雨後に地面が“ブカブカ”と動く原因になります。地盤を生かす場合は、土質試験や手触りチェックで粒径と含水量を確認し、透水層の厚みを調整する必要があります。
また、造成地では土が層状に混在しているケースも珍しくなく、表層だけ改良しても下層の粘土が排水を妨げることがあります。深さ20〜30cmまで掘削して土質を確認し、必要に応じて暗渠パイプや砂利桝を入れると、豪雨時でも水たまりを大幅に減らせます。
人工芝の裏面に均等配置された排水穴(直径4〜5mm・10cmピッチ程度)がある製品を選ぶと、雨水が芝下に滞留せず速やかに路盤へ抜けます。
特別な施工技術が不要で、降雨量の多い地域やテラス上など透水経路が限られる場所でも水はけ性能を手軽に底上げできるのがメリットです。
透水性砕石(粒径5〜20mm)を5〜7cm、その上に山砂を3〜5cm重ねて転圧する二層構造がベスト。粗い砕石が排水路を確保し、山砂が平滑性を担保します。
粘土質土壌でも泥化を防ぎ沈下やヨレを長期的に抑制できるため、DIYでもプロ並みの仕上がりが期待できます。
庭の外周側へ1〜2%(1mで1〜2cm)の排水勾配を設けると、雨水は自然に側溝や排水マスへ流下します。水平器や水糸、簡易レーザーで高低差を確認しつつ「整地→転圧→再測定」を繰り返すのがコツ。
見た目をフラットに保ちながらも水たまりを根本から防げる最重要工程です。
少しだけ水がたまる程度なら、芝の継ぎ目から水抜き穴を開けたり、表面を軽く叩いて微調整するDIY補修で改善できます。一部で沈下やヨレが出ている場合は、該当箇所を剥がし砕石を追加→再転圧して部分補修、もしくは専門業者に相談を。庭全体で水たまりや沈下が目立つなら、排水勾配を見直して人工芝と下地材を全面的に敷き直すのがベストです。
DIYで人工芝を敷く方も多いですが、水はけの悪い庭は要注意です。
雨が降った後、数日間水たまりが消えなかったり、コケが生えたりしていませんか?
専門知識が無いとしっかりとした排水計画を立てて施工するのは難しいでしょう。場合によっては自治体の条例や規制も考慮する必要まであります。
DIYで後悔する前にプロに相談してみましょう!
全国景観人工芝施工協会
中村 竜司さん
2005年から人工芝の開発・販売・施工を行い、施工件数は全国の加盟店で7,000件※を超える。
オリジナルの芝は材料から厳選し、またUV・防炎・遮熱・伸縮抑制・静電気抑制・抗菌・防臭・防カビ・静電気抑制などの機能も備え、家族が楽しく過ごせる庭づくりにこだわっています。