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「人工芝を敷けば草むしりから解放される」そんな期待を持ってDIYに挑戦した方も多いのではないでしょうか。ところが、施工からわずか数ヶ月で雑草が…というケースが少なくありません。
雑草対策として人工芝を導入したのに、その人工芝の“隙間”や“下”から草が生えてくると、手間もストレスも増えてしまいます。
よくあるDIYの失敗事例をもとに、人工芝の専門家に聞いた正しい防草施工のポイントを解説します。
人工芝施工の技術者を養成・支援するために設立された協会の理事。加えて株式会社マイスターの代表として、エクステリア設計・施工など“綺麗で安全な庭”づくりに情熱を注ぐ。
人工芝の開発・販売・施工一筋36年の有限会社しばんちゅの若きエース。手をかけなくても庭を綺麗にキープする方法を提案することがやりがい。
子どもと遊べる庭にしたくて、頑張って夫と一緒にDIYで人工芝を敷きました。
最初はキレイだったんですけど、数ヶ月したら芝のすき間から雑草が…。
「人工芝なら草むしりしなくていい」って思ってたから、正直がっかり。
雑草を気にして毎日を過ごすなんて、何のために人工芝にしたのか分かりません…。
休日を使って、家族のために人工芝をDIYで敷いたんです。
子どもも喜んでくれて、最初は「やってよかったな」って思ってました。
でも、数ヶ月経つと芝のすき間から雑草が…。
「人工芝にすれば草取りしなくて済む」って信じてたので、正直ショックでした。
また草取りするはめになるなんて、手間も時間ももったいないです。
防草シートもちゃんと敷いたのに、人工芝のすき間から雑草が…。あんなに手間かけたのに効果あるのか疑問です。これじゃ何のためにDIYしたのか分かりません。
防草シートの重ね幅が足りない、固定が甘い、端部が露出しているといった施工ミスが雑草の侵入経路になります。DIYでは見落としやすいポイントです。
地盤をしっかり整地・転圧していないと、防草シートや人工芝の下にすき間ができ、そこから雑草が育ちます。また、縁部分(エッジ)の処理も非常に重要です。
人工芝で雑草を本気で防ぐには、「ただ敷くだけ」では不十分です。
プロは見た目だけでなく、雑草を根本から防ぐ仕組みづくりまで考えて施工します。ここでは、実際の施工現場で行われる4つの重要ステップをご紹介します。
最初に行うのは、地盤の整地と転圧です。地表の凸凹を均し、転圧機でしっかりと押し固めることで、雑草の発芽スペースを根本から断ちます。
この工程が甘いと、人工芝の下にすき間ができ、そこに湿気が溜まり、雑草が成長する土壌となってしまいます。さらに、地盤が不安定だと芝がたわんだり波打ったりする原因にも。
「平らで硬い地盤」は、雑草対策と美観の両方に直結する最重要工程なのです。
DIYで特に失敗が多いのがこの工程です。
防草シートは「敷けばいい」わけではなく、重ね幅(10cm以上)やピン留め位置(30〜50cm間隔)、草を生やさないようにするためのコツがあります。
また、シートが浮かないように地盤に密着させる技術も重要。プロは現場の地形や用途に応じて、複数の防草材を使い分けることもあります。
しっかり敷かれた防草シートは、光・水・空気の流れを遮断し、雑草の光合成そのものを妨げるバリアになります。
防草対策の落とし穴となりやすいのが「縁」の処理です。
建物の際・花壇の縁・敷石とのすき間など、少しの油断で雑草の侵入経路が生まれます。プロはこうした細部にまで防草材を敷き詰め、人工芝の端を固定し、すき間を徹底的になくす施工を行います。
また、端が浮かないようにL字やU字ピンでがっちり固定し、見た目の美しさと実用性の両立を図ります。
人工芝は単なる仕上げ材ではなく、防草シートの保護層としても大切な役割を果たします。
芝の敷き方、継ぎ目の処理、芝の向き、目地の接着方法など、すべてにおいて仕上がりに差が出ます。プロは熱で接着する専用テープや接着剤を使用し、ズレや浮きを防ぎながら一体感のある美しい人工芝を実現。
また、排水計画を加味した上で芝の種類や透水性も選定しており、施工後のトラブル予防にもつながっています。
この工程すべてが、雑草の悩みから解放された快適な庭をつくるための“土台”です。DIYでは手が届きにくいこの施工の精度こそが、プロに依頼する価値のひとつです。
人工芝を敷いても、雑草が生えてくることはあります。
でも雑草の生え方によって、対処方法は変わってきます。以下で状態別に、わかりやすく整理しましたので参考にしてください。
●雑草がちょっとだけ生えている場合
小さな範囲なら、手で抜くか市販の除草剤で対応できます。定期的なチェックとメンテナンスが大切です。
●雑草が広い範囲に広がってきた場合
防草シートの劣化や施工ミスの可能性があります。一部を補修するか、専門業者に相談してみましょう。
●芝の下から雑草が突き抜けてきている場合
完全に防草機能が失われている状態です。このままだと雑草が増え続けるので、人工芝と防草シートを敷きなおすのがベストです。
雑草は放っておくとどんどん増え、人工芝の寿命にも影響します。
「ちょっと変だな」と思ったら、早めに対処するのがきれいな庭を保つコツです。必要に応じて、プロに相談するのも選択肢の1つです。
人工芝をDIYで敷かれる方も多いですが、水はけの悪い庭は注意が必要です。
雨後、数日水たまりが消えなかったり苔が生えている場所はありませんか?
せっかく人工芝を敷いても雨が降るたびにいつまでも湿っていたり、人工芝に苔が生えてしまっては台無しです。
しっかりとした排水計画とその施工は専門性も高く、場合によっては自治体の条例や規制も考慮する必要があります。
後悔する前にプロに相談するなどして、DIYを楽しみましょう!
全国景観人工芝施工協会
中村 竜司さん
2005年から人工芝の開発・販売・施工を行い、施工件数は全国の加盟店で7,000件※を超える。
オリジナルの芝は材料から厳選し、またUV・防炎・遮熱・伸縮抑制・静電気抑制・抗菌・防臭・防カビ・静電気抑制などの機能も備え、家族が楽しく過ごせる庭づくりにこだわっています。